本題に入る前に、私の中での機械設計の定義を示したいと思います。
1. 設備自体の設計
2. 設備を構成する加工品の設計
3. 設備で使用する購入部品の選定
4. モータやエアシリンダなどの駆動部品の選定
会社によっては、もしかすると4番は電気設計が行うということもあるかもしれません。ただ、私の知りうる範囲では、上記1~4番は機械設計が担当することが殆どのように思います。
では、このような広い範囲をカバーする機械設計について、どのような教育を行えばいいのでしょうか。
OJTなので実機を触って…という方も多いのではないでしょうか。私の場合も、勿論実機を見てもらいますが、座学もして貰います。
さて、肝心の教育内容ですが、以下のようにしています。
1. 労災防止の為の教育
2. 実機を見学
3. 機械設計の基礎(機械力学や材力など)
4. 装置設計の基礎(ボルトの規格など)
5. 電気機器の基礎(モータなど)
6. エア機器の基礎(エアシリンダなど)
7. 安全設計について
8. 設備とコスト・タクトタイム
ざっくりとこんな具合です。
実際には、この間にOJTとして設備の組み立て調整などを手伝ってもらいます。座学だけでは飽きてしまいますので。
また、会社によっては、新卒社員が入社半年後などに、それまでに学んだ内容について壇上での発表を行うこともあるようです。その場合には、それらの準備もパラレルに行います。
最初に、労災防止について教育を行いますが、これは総務や本社で纏めて行う…なんて会社も多いと思います。その場合でも、学んできた内容について、ザックリと確認しておいた方が良いでしょう。
入社して即労災(勿論ベテランでも問題ですが…)は可哀想ですので、ここはしっかりと教えておきたいところです。特に設備の設計・管理業務は危険がつきものですので、最初に危険の目を摘むことは重要です。
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